秋田 玉川温泉
桜がほころび始めた田沢湖から北に40キロ、玉川温泉は残雪に囲まれていました。
所々に現れた地面からはフキノトウが芽吹いているので春は近いのですが、頬にあたる風は冷たいです。
宿の部屋に荷物を置いて、早々に源泉100%の浴槽に体を沈めます。強酸性pH 1.2の世界的にも珍しい塩酸泉が浸み込んでいき、体がふわぁ〜っと軽くなります。あまりの気持ちよさに、つい夢見心地になります。
しかし、これは地獄の苦しみの前の、ほんの一時の楽園気分で、2泊目くらいから体のあちこちをズシんと抑えつけられるような痛みを感じ、髭剃り跡や敏感な場所がピリピリしてくるようになります。そのうち、痛みで唸りながら湯船にしがみつき、38度という温い湯の中でも汗がふき出すようになります。10分の入浴で600キロカロリーの消耗との話もあり、息が切れることもあります。

その苦痛に入浴前は憂鬱な気分なのですが、風呂上りは一転してゴキゲンになります。
塩酸を始め有毒物質たっぷりの強酸泉とラジウムの効果で、体にある意味ダメージを与えることにより逆に細胞を活性化し、デトックス効果を示すようです。

日中は、一ヶ所から毎分9千リットルの温泉が湧く周辺での岩盤浴です。最近あちこちで流行の岩盤浴は、ここ玉川温泉が元祖です。大噴という源泉湧出場所近くでラジウム放射能をたっぷり浴びたり、場所により微妙に暖かさが違う岩場にゴザを敷いて寝そべります。この辺りに15分座っているだけでも足取りが軽くなるのが不思議です。
医者から見離された末期ガン患者が玉川温泉で完治生還した話をよく聞きますが、ウソではないと思います。片道700キロを一気に走って帰宅しても、翌日出勤のときに地下鉄の階段を二段飛ばしで上ることができます。


そんな玉川温泉ファンの私が、ネットでオヤジの一人旅の宿を探していた時に、玉川温泉の北投石 神代の湯という宿を見けました。今まで何回も通っている道の近くなのに気が付きませんでした。
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