河北町「いろは支店」 |
年末の旅として選んだのは、もう10年ほど前でしょうか AC(公共広告機構)のテレビCMで有名になった 金髪の山形弁の美人女将がいる銀山温泉です。 前の冬に、すぐ近くのスイカで有名な尾花沢まで 仕事で行ってはいたのですが、前回同様に大雪でした。
まず、山形市内を抜けサクランボの大産地の寒河江の近くの河北町に向かい 「いろは支店」で好物の冷たい肉蕎麦で腹ごしらえをしました。
 ちょっと頑張って、普通盛りの2.5倍量のジャンボ肉蕎麦を注文。
 これが胃袋に入るか?と不安でしたが、美味いので完食 いろは蕎麦屋は本店や分店など、いくつか店がありますが、 支店の味付けが気に入っています。
近くの寒河江の道の駅に寄りましたが 有名なJAがやっているアイスクリーム屋さんは さすがに冬なので種類が少なく、ちょっと残念でした。
ここから銀山温泉は数十キロの距離ですが、完全に雪路です。 ブリヂストンの自信のスタッドレス新ブリザックVRXで、ゴキゲンに・・・ といきたかったのですが、詳しくは「価格.com」ブリザックVRXのクチコミに、 「ちょっと、ハズレかな?カーブが怖い!」というタイトルで書きこんでおります。
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銀山温泉 |
銀山温泉の多くの宿は、駐車場をもっていないので 温泉街上の共同駐車場に停めることになります。 徒歩5分ほどですが、雪の下り坂ですので難儀します。 地元埼玉資本の「しまむら」尾花沢店で、雪靴を仕入れて履き替えていて正解でした。 翌朝のチェックアウトの際は、宿の方の車に乗せてもらいました。
 温泉街に入ると、川の両脇にレトロなたたずまいの温泉宿や土産物屋が並んでいて 雪景色のなか、あのテレビCMの風情が漂って感激です。


 陽が落ちて、宿の明かりとガス灯がともると、一段と感動的な風景になりました。

 お世話になる銀山温泉昭和館は、入口で大きな狸の置物が迎えくれて、 館内は民芸品で飾られ、いかにも女性好みの内装です。
客室は川に面していて良い景色です。6畳部屋で まさに古い旅籠の雰囲気ですが、トイレ洗面所はあります。
 古い木造なので、上の部屋の足音や、隣室の明かりが漏れてくるのは、ご愛嬌。
 ズシンと地震かと思うほどの衝撃は、雪が屋根に落ちる音でした。
なんと、あのジェニーさんが居た藤屋が川を挟んでお向かいです。 (藤屋は庶民が泊まれる料金ではなくなってしまいました。)
居た・・・と過去形なのは、事情があってジェニーさんは子供も連れて アメリカに帰ってしまったそうです。
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 まずは、鉄筋作りの裏側の建物にある風呂へ。
 ナトリウム、塩素、硫酸、ホウ酸、カルシウム等が豊富な60度ほどの温泉が かけ流しになっています。ちょっと熱いので、水を。
 なかなか、良い湯です。源泉を口に含むと、香ばしいほうじ茶のような感じもします。 じんわり浸みわたる感じがして、結構好みの温泉です。
 階上(6階で、もと屋上?)にも浴室がありますが、夜9時まで女性専用時間のため 朝のお楽しみにとっておきます。
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 夕食は、まず、岩魚の刺身、鮎の塩焼き(冷めていた)、蕎麦、牛肉の陶板焼きが 部屋食で運ばれてきました。牛肉は良い肉なのですが、水分の出やすいブロッコリーなど 一緒にのっていたので、びちゃびちゃの煮物のようになってしまい。そのまま焼いたら 美味しいのにと。満室で手が足りないのか、写真の料理の次の物がくるまで、 すこし間が空き過ぎなので、電話で催促を。 地元の川で捕れたという珍しい蟹が入った味噌汁は、きのこ類を入れているので 蟹の香りが死んでしまい、これまた残念。 それぞれの食材は良いのですが、調理で殺してしまっているようです。 一番美味しかったのは手が加えられていない、岩魚な刺身だったかも。
 チェックアウトの際に初めて見かけた和服美人の女将に、 「美味しい朝食でした(実際に朝食は良く、紅花の炊き込みご飯は絶品)」 と言ったのは皮肉には聞こえたでしょうか。 宿の料理は???でしたが(今回たまたまであったことを期待してます)、
温泉街の風情と泉質は素晴らしい銀山温泉でした。
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旧丸信ラーメン |
山形を発ち、蔵王の麓の遠刈田(ここのも東北有数の温泉です)のラーメン屋を目指しました。 店はお目当て看板ではありませんでした。福島の有名店で、地元埼玉や群馬、 そして都内にも店があった「丸信ラーメン」のなかでも 本店より遠刈田店のほうが美味しかったのですが。
 店の方に聞くと、丸信ラーメンは解散したそうです。 スープや焼豚には以前の面影がありますが、麺が市販品になってしまい寂しかったです。
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なりた温泉 |
二泊目は、福島県郡山市の街外れにある、「なりた温泉」です。 田舎道なのに、何台もの車が入って行きます。 来るまで、日帰りの湯に併設された宿とは知りませんでした。
ちょっと不安に・・・。

フロントから、夕食場所のビール園や宴会場を抜けて 一番奥の静かな場所に客室がありました。 部屋は、やはりトイレ洗面所付6畳ですが、新しくて気持ち良いです。
風呂は、内湯も露天も、かなり広いです。 さすがに混雑してますが、大嫌いな塩素臭もない源泉かけ流しで 滝のようにかなりの湯量が投入されていますので、お湯が全くくたびれていません。
人が多いので浴室は撮影できず、宿のHPをご覧ください。 http://www.narita-onsen.com/onsen/
泉質は単純泉で、pHは逆でアルカリですが、銀山温泉(少し酸性)に近い感じでした。 こんなに良い湯ですので、人気なのが理解できます。
朝6時から夜11時半までの日帰り入浴営業ですが、 ちょうど夕食時に臨時清掃をしたので就寝前は広い浴室を独占できました。
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サッポロビール園 |
夕食は隣接の「ビール園」で、ジンギスカン食べ放題&ビール等飲み放題90分 肉好き食いしん坊には嬉しいプランです。
 サッポロビール工場直送なので、新鮮で美味い生ビールでした。 ジンギスカンは全くクセが無く、キャベツ、タマネギ、カボチャ、 椎茸などの野菜もたっぷりでうれしいです。
 まさに、喉元まで、食べて飲んで、もう苦しい!というまで。 制限時間5分前には動けませんでした。
 朝食は元旦だったので、プチおせち料理と雑煮でラッキーって感じでした。 客室側の広い駐車場の向こうは老人施設、反対はゴルフ打ちっぱなしと、 温泉場としての風情は全くありませんが、お気に入り温泉として登録です。 (料金も、銀山温泉の半額ほどでしたし)
従業員の皆さんも、親切で挨拶も親しみやすく、すごく感じ良かったです。 また、行ってみたいです。
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